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デング熱とヒトスジシマカ

昨年8月、東京代々木公園で発生したデング熱の国内感染は約70年ぶりでした。
その後も相次いで感染者が各地で見つかり162人となりました。
静岡県内でも2人の感染者が確認されました。

デング熱は「ヒトスジシマカ」が媒介する感染症です。 「ヒトスジシマカ」は一般的に「ヤブカ」と呼ばれています。

症状には、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛および特徴的皮膚発疹があります。
発症直後は発熱のほかに特徴的な症状がありません。
しかし、発熱後4〜5日経過すると特徴とされる真っ赤な背中の皮疹が現れます。
大半は1週間くらいで回復しますが、約5%は重症化するので油断できません。

 ヒトスジシマカに刺されないために、注意する事!

  1・蚊の潜伏場所に近づかない
    ヒトスジシマカは植物の茂み(いわゆる藪)に潜んで動物が近づくのを待っています。
    感知する距離はヒトの場合は3〜5mと考えられています。近くに植物の茂みが
    あるような場所にはなるべく近づかないようにしましょう。

  2・発生源をなくす
   
 水が溜まっている場所(バケツ、古タイヤなど)は産卵場所になりやすいです。
    そのような場所がある場合には取り除きましょう。室内の花瓶や水槽なども要注意です。
     
  3・成虫対策
    ヒトスジシマカは朝夕の時間帯には特に活発に行動するので注意が必要です。
    住居への侵入は網戸などで防ぎましょう。駆除する場合にはエアゾールや蚊取り線香などが良いでしょう。
    服の上からも刺すことがありますので、虫よけスプレーは、できれば服にもかけた方が効果が望めます。
    暗い色の服は蚊が好むので、なるべく避けましょう。